2カ月ぶりの「日銀砲」発動!なぜ?

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待ってました日銀砲!

今をさかのぼる事ちょうど2か月前、4月21日のETF買い入れを最後に、とんと動きの無かった「日銀砲ETF買い入れ(黒田キャノン)」、昨日(6月21日)ついに発動しましたね!

確かに、昨日は朝から売り込まれ、日経平均は一時1,100円以上下げ※28,000円の防衛ラインを割りこむ場面もあり、妥当な介入だったのかなとは思います。

※私鬼おんは、日銀が28,000円を一つの防衛ラインとしていると考えているのですが、その基本的な考えの内容はこちらをご参考に(3月14日ブログ日経平均株価、今はバブル?日銀の思惑は?

ただし!と日々日経平均チャートをご覧の方なら「ちょっとおかしくないかい?」と気づくと思うのです。添付のチャート、は日銀が介入した日です。

5月前半の大暴落時、日銀砲発動してなくない?

ということです。これは、5月11、12、13日というものの3日間で、日経平均を2000円以上もたたき落としたあの「魔の3日間、黒い3連星のジェットストリームアタック?」です。

この時には、安値27,385円と下手をすれば27,000円を割り込むかもしれない、かなり危険な状況だったにも拘わらず日銀砲はついに発動しませんでした。

私鬼おんも、前回の下落で日銀砲が発動しなかったことから、「今回の下落でもETFの買付は見送られるのではないかな?」と考えていましたので、昨日日銀のETF買い入れのニュースを見て首をかしげてしまいました。

ただ、色々考えるうちに、この二つの大きな下落には、それぞれ原因に大きな違いがあり、ここに日銀介入の有無を読み解くヒントがあるのではと考えるのです。

前回(5月上旬)の下落と、今回の下落の違い

●5月11~13日の下落の原因=14日に来るマイナーSQへの仕掛け(SQについて知りたい方はこちらが端的にわかりやすくまとめられていましたのでご参考に)

と言われていますね。ちょうどこの期間、日本国内の有力企業の決算発表が集中し、市場全体が結果の様子見ムードで積極的な売買を控える雰囲気だったこと、またコロナウィルスによる感染者数がこの辺りでピークに差し掛かっており、「機関投資家による下げ仕掛け」が効果を発揮しやすかったタイミングでもあったのだと思います。

事実、14日のSQ日をさかいとして、日経平均のチャートは自律反発し、上昇トレンドとなっています。従って、日銀の分析もこの結果を織り込んでおり、「仕掛けによる一時的な下落であり、さほどの危険性はない」と判断したものだと思うのです。

では、次に昨日起こった下落の原因です。

6月21日の下落=アメリカ合衆国FRB(連邦準備理事会)における金融引締めと金利上げタイミングの前倒し議論を嫌気したダウの急落に引っ張られる形で急落

これははっきりとしており、先週金曜日のNY(ニューヨーク)ダウの大幅な下落から、多くの方がこの日経平均の下落を予測したのではないかと思います。

そして、今回日銀が日銀砲を発動させたということは「今回のアメリカの動きに危険性がある」と判断したということだと思うのです。これは、一過性のものではなく、構造的に株価の上値を抑える危険性のある内容であるということも、頭の片隅に置いておかないということではないかなー、と考えています。

今後は

本日は、結果として幸いにもNYダウ、日経平均ともにそろって急反発してきました。が、上記の理由から、これからは、特に気を付けてアメリカのNYダウ、SP500、NASDAQの指数がダウントレンドに入っていないか(日経平均がこれに巻き込まれる危険性が高いため)注意深く見て行く必要があると思う鬼おんでした。

それでは皆様、アディオス

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